FC2ブログ

狂喜乱舞

こんにちは!


久々の投稿。ごしょです。(((o(*゚▽゚*)o)))



昨日はえみりさんのお芝居、


うつろう時の旅人

を観てきました。






実はえみりさんが脚本のお芝居をするところは初めて観ました。いつものえみりさんとはまた違った良さがありましたね。







この先ネタバレ注意です⚠️なるべく気をつけますが。久々に劇評を書かせていただきます。



ド派手でダイナミックな舞台セットは、劇場に入った瞬間にファンタジーの世界へと引き込むが、マンションの住人たちがしているのは、何気ない、現実的な会話で、「ん?ファンタジーじゃないのか??」と一瞬迷った。

しかし、あることが原因で1人の住人が突然豹変してしまうことにより、一気にファンタジーの世界へと導かれる。

住人達それぞれのストーリーも描きつつ、突然豹変してしまう現象に迫っていく展開は、謎が謎を呼び、また恐怖も感じた。

役者達が豹変してしまう姿は、普段の役とのギャップが大きく、技量の高さを感じさせた。


そんなファンタジーと日常が混じりあった世界で描きたかったのは現代の日本の社会問題だろう。




常にストーリーの鍵となったのは「実体」。


スマホでなんでも解決してしまえるようになった現代。ゲームをしながら道を歩けば、ポケモンだって現れるようになった。

そんな世界で、大切なものとは一体なんなのだろうか。目に見える実体か、それとも実体に宿る魂か。


実体があると、何かと不便だ。


お腹はすくし、疲れるし、眠くもなるし、痛みも感じる。


バーチャルの世界はいい。


回復するし、特に食糧なんていらない。殺したって殺されたって痛くもないし生き返る。

それでも人間には実体が伴う。苦しくとも悲しくとも生きなければならない。なんて面倒な生き物なんだ。

しかし、実体がないと味わえないものもある。食べて美味しいと感じること、元気が戻ったと嬉しくなること。


それなのに現代人はなぜ実体を敬わないのか。


それは多分バーチャルの世界が人々に近づき、人々がバーチャルに憧れを抱いてしまったからだろう。その勢いに乗って、バーチャルを現実に近づけようと人々が動き出した。その最高峰が今でいうポケモンGOなのだ。


そんな社会現象をうまく取り上げつつ、現代の狂気を描いていく。住人が豹変してしまう現象の解決方法は、結局スマホ。なんでもスマホで解決してしまえるこの世の中を上手く皮肉っていた。


住人が次々に豹変してしまうおかしなマンションの世界が、現代の社会現象を鋭く写し出していた。現代の狂気を役者の狂喜乱舞により描く、そんな作品だった。


赤坂佳保


スポンサーサイト



コメント

非公開コメント