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【インタビュー】「歌わせたい男たち」より坂山煕(るん)

どうも、りんこと喜田光一です!

さて、実はあたし今月末に行われる「歌わせたい男たち」の舞台監督をやってるんですが、

ちょっとしゃしゃって役者にインタビューしてみました☆

舞監の仕事とは、うごごご…。

こまけぇこたぁいいんだよ理論でやってみました
だが気をつけてください。

かなり長い上に拙いです。
初めてなんで、お察しください…。

というわけで一人目ェ…。


しおむすびの一期生、
るんこと坂山煕(さかやまひかる)

坂山写真 その2

坂山:るんでーす。
喜田:るんの役は、「歌わせたい男たち」の…えっと与田校長か。
坂山:与田是明校長ですね。
喜田:るんって名前は俺の本名が吉田光(よしだひか)で「りん」、坂山煕(ひか)で「るん」と呼ばれるようになったのよね~。
坂山:完全にとばっちりだけどねw
喜田:はっはっはっw許せww

ま、そんな感じで…

1.学生時代としおむすび

喜田:さて、るんは演劇部(※)の部員で、そこからしおむすびの旗揚げメンバーで、俺とほぼ学を共にしていたわけで、今更なにを聞くことがあるのか(笑)
※:「演劇部」=学習院大学演劇部少年イサム堂のこと
坂山:あれ、終わっちゃったー(笑)
喜田:まぁまぁ(笑)。それでるんは大学卒業とともにしおむすび一期生として卒業したわけなんだが(※)、
※:今年度から二期生として新しくメンバーを募り、今までのメンバーは喜田と荻原を除いてしおむすびを卒業した
Q.1 大学四年間振り返ってみてどう?
坂山:やっぱり、その四年間がベースになってると思うし、楽しいこともあったし大変なこともあったけど、いい思い出だったなと思ったし。これからもこれをベースにやっていきたいなって。
喜田:ベースっていうのは、考え方とか経験とか?
坂山:そうだし、今も演技のスタジオ(※)に行くにしても、やっぱりしおむすびの時に言われていたことと同じことを言われてて、結局そっちに戻ってるんだなって、ベースになってるんだなって
※:坂山が現在通っている「tori studio」(←Click!)のこと
喜田:そっちっていうのは、しおむすびのインプロの考えがってこと
坂山:そうそう。
喜田:それが芝居をするにしてもベースになってると。
坂山:そう。だから原点になってるし、楽しかったね。インプロも忍翔さんから誘われなかったらやってなかったし、即興のライブやるっていうのもしおむすびじゃなきゃやってなかったから、人前で演劇をする機会は演劇部の公演だけになってたからね。あとしおむすびがなかったら演劇部の外部に行くっていうのもなかったから、しおむすびが原点になってるね。勿論、演劇部が初舞台だから演劇部にも感謝してるんだけど。
喜田:なるほど。それじゃ、
Q.2卒業してから1か月経ったけど、気分はどう?
坂山:あー、自分で考えて選ぶことが増えたし、納得がいくようになったね、自分のやってることに。人にどうこう言われても、あんまり「自分大丈夫かな」って悩むことはなくなった。「これから先どうなるんだろう」って考えてもしょうがないから、やってることやってりゃなんとかなるって思うようになったね。前よりも精神的にタフになったというか、ちゃんとするようになったね。

坂山写真その4
全力で駆け抜けた学生時代。一期生の山岸と高橋とともに撮影

2.「歌わせたい男たち」の与田校長

喜田:さて、「歌わせたい男たち」に話を持っていきたいと思うのだ・が、なんだかんだしおむすびの脚本公演はこれで2回目?
坂山:3回だね。
喜田:えっと、「カメヤ」(※)と…
※:去年の三月のしおむすびの脚本公演「カメヤ演芸場物語」のこと
坂山:「バンクバン」(※)だね。
※:今年三月のしおむすび卒業公演「世にも奇妙なバンク・バン・レッスン」のこと
喜田:あーそうか、「歌わせたい」で三回目か。人数少ない系のしおむすびの脚本公演といえば鴻上尚史企画(※)だけど、「歌わせたい」とはなんか違うよね?
※:しおむすびが公演した鴻上尚史作品「トランス」「ハルシオン・デイズ」「恋愛戯曲」の三作品をまとめてこう呼ぶ
坂山:違うね
喜田:Q.3 「歌わせたい」と鴻上企画の違いってなんだと思う?
坂山:あのね、イメージだけど、根っこは熱いのは共通してるんだけど、表の出し方が違うかな。鴻上企画は「ぃよっしゃー!」でいけるんだけど、「歌わせたい」は違うから、とにかく丁寧に作るしかないんだよね。鴻上企画は叫ぶけど、「歌わせたい」は叫ばないから。
喜田:そうだね、そんなイメージはあるわ。それでさ、作品のタイトルが「歌わせたい男たち」ってなってるけど、男性陣は歌わせたいがために結構無茶苦茶な行動をたまにするよね。
Q.4 作中の男性陣ってどういう風にとらえてる?
坂山:あの人たちは、身勝手っていうか、自分たちのやりたいことに正直な人たちだし、皆後がないから。与田なんかは前の年も不起立者を出してるから、ピンチなんだよね、「今回しくじったら」って思うと。
喜田:そうだよね。
坂山:余計に追い込まれてるから身勝手になってるっていうか、その、せこく立ち回るようになる感じかな。
喜田:校長って立場もあるだろうしね。その立場から、結構与田が被ってるペルソナ(仮面)が分厚い気がするんだよ。
坂山:分厚いね。あんまり素を見せる瞬間はないかな。根っこは熱い人なんだけど、校長だから学校をまわさなきゃいけないから。
喜田:でもそれがるんっぽいと思うんだよね。るんがイサムの部長やってた時も思ったけど(※)、集団の中で問題が起こったら修正しにかかろうとするでしょ。そういう与田のポジションがるんっぽいなって思ったのよ。俺は逃げるから(笑)
※:坂山は一時期、学習院大学演劇部の部長だった。
坂山:俺は入っていくから(笑)
喜田:結構好んでやるでしょ?
坂山:うん。俺、気になっちゃうんだよね。些細な変化でも。
(中略)
坂山:最近思ってるのが、与田って不器用な人でもあるんだよね。やることが裏目に出ちゃうんだよね。
喜田:うん。
坂山:いろんなハプニングとか知らなかった新事実に襲われてしっちゃかめっちゃかになっちゃって(笑)。詰めが甘いんだよね、色々と。人に「こうしろ」って言えないから、思惑から外れることが起きちゃってあわてるみたいな。
喜田:でもそれもるんっぽいって思っちゃう(笑)。与田って穏便に卒業式を遂行しようとしてるよね。
坂山:なんだけど、後がないからいろんな策を講じて、教育委員会の目からそらしたいんだけど、だけど、それが上手くいかない。それで最後あんなことにしちゃったんだよね。穏便とは真逆の行動をとっちゃうのよ(詳しくは劇中で)。
喜田:あれすっごく面白いわ。いろんなことが見えて面白かったのよ。見て思ったのが「歌わせたい男たち」って正解が提示されないから、お客さんに解釈を任せるのよ。
坂山:そう。あの芝居はお客さんにアピールするようなのはしちゃいけないかなって。ほんとにその場にいて、相手と自分の意見をぶつけ合うみたいな。上手い役者さんだったらお客さんにかかわることが出来ると思うんだけど、今の俺らにまだそんな力がないから、やったらリングから降りたみたいなことになっちゃうから。どっちかっていうと舞台上で必死に生きていかなきゃいけない作品、だから。
喜田:なるほどね、面白い。るんって政治学科出身で、塾講師を大学1年からいまだに続けてるのを考慮して、
Q.5 るんの教育観と、与田派(歌う)と拝島派(歌わない)どっち?
坂山:難しいところなんだけど、この芝居の中に出てくる考えって右と左の対立じゃないと思うんだよ。あくまで拝島は「君が代」の解釈の仕方と歌うことを強制されることに反感を覚えているだけ。
喜田:あーピンポイントですれ違っただけの話ってことか。
坂山:そうそう、俺の考えなんだけど、結局与田と拝島の教育の方針って根本は一緒だと思うんだ。与田は拝島の言い分が分かるから辛いと思う。
喜田:二人の教育の方針って何だと思う?
坂山:生徒に自分で考えて自分で行動する力を身につけるってことかな。自分の意見を押し通すんじゃなくて、自分の意見を提示して、「さぁ君たちはどう考える?」っていうのを目指してるみたいな。
喜田:るんも結構そういう感じだよね。
坂山:そうだね。俺はどっち派っていわれたら、難しいけど。でもどっち派でもないかな。選ぶのは生徒だから。生徒に「塾をやめたきゃやめていい」ってよく言うし。
喜田:ニュートラルな考えをつけさせたいのかな。
坂山:ニュートラルっていうか、「受け取る力」かな。最近国語を教えることが多いんだけど、生徒に「とりあえず読んで」ってよく言うんだよ。読むってことは「人の話を聞く」ってことだから。
喜田:「自分の意見を持つために人の話を聞いてみ?」ってことかな。
坂山:うん。国語だったら「読んだ・聞いたうえで発信する力」を身につけてほしい。読めば記述問題100文字だろうが200文字だろうがかけるから。与田は国語という観点から、拝島は歴史っていう観点から身につけさせようとしてるんだと思う。

3.「歌わせたい」の稽古

喜田:稽古は去年の11月から始まってて、今月ラストスパートだけど、
Q.6 稽古の楽しいところと苦しいところって何?
坂山:あぁ俺楽しいのと苦しいの一緒なんだよね。
喜田:というと?
坂山:与田って自分とは全然違う人なんだよ。今まで等身大の若者とかさえないおっさんの役が多かったんだけど、

るん写真 その1
「カメヤ演芸場物語」のワンシーン。左が坂山が演じる夏目

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演劇部の公演で演じたさえないおっさん役

与田は50歳だし、経歴も違うし、教育雑誌に論文のるし。
喜田:あなた論文書いたことないもんな(笑)
坂山:卒論なかったからな(笑)。理想の教育っていうのがあるんだけど、校長って立場だから実現しにくいから、その中身を掴むのが、苦しいけど楽しい。それを掴めないと与田は演じられないから。でも校長の悩みってわかんねぇって。
喜田:まぁねぇ。
坂山:一つの高等学校の生徒の三年間をを任されているからさ。いろんなしがらみがあるから、自分の経験じゃ追いつけないぐらいスケールがでかいけど、やらなきゃだから、それが難しいね。でもだからこそやりがいはある。探求は楽しい。もしこれがちゃんと出来れば、もっといい男になれるんじゃねぇかなって(笑)。
喜田:いいね(笑)。キャスト陣は全員が顔見知りの4人だけど、
Q.7 共演者の思いってどういうものがある?
坂山:稽古場が単なる仲良しじゃなくて、各々やることをやろうって空気だから、二個下の後輩もいるけど(坂本・須賀)がいるけど、だからといって下には見てない。もしやりづらそうだったら自分を振り返るから。
喜田:それ聞いて思ったのは、あの現場のいいところは全員が対等にいるってことだと思うんだ。皆が皆高めあってるっていうのが分かったのよ。
坂山:そう、だから、「あー楽しかったね」って振り返りは絶対しないのよ。みんなで「奥の楽しみ方」をしてるから。他の人が忍翔に何か言われても、自分のほうが経験があるからって優越感がまるでないから、「自分も聞かなきゃ」ってなる。
(中略)自分が自分の役割がはっきりしてるし、一回一回ちゃんと全力でやるから発見が早いんだよね。自分の課題をみつけてどう克服しようかってなるし。だから仲間っていう感じが強いかな。
喜田:いい環境だね。自分で課題を見つけられるのは凄いわ。俺は不得意だから。
坂山:通しで失敗したときはみんな本気で悔しくなるんだけど、グジグジしないで「次はちゃんとしよ」ってなるのよ。
喜田:良いわ、ほんとに。

4.忍翔について

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稽古でのワンシーン。左から坂山、山岸、忍翔

喜田:鴻上企画は若者のエネルギーとかリビドーとかの勢いを無理やりまき散らすんじゃなくて、見てる人が納得がいく役者の衝動のエネルギーが出せるようになるっていうのが忍翔のコーチングスタイルだと思ってるけど、なんか今回はなんかちょっと違うよね。
坂山:鴻上企画は忍翔から結構厳しいメールが飛んでたけど、今回はそういうのがなくてさ。「やれ」っていうことだと思うけど。
喜田:役者でもあるからってのもあるとは思うんだけど、傍から見たら今まで俺が役者としてかかわるのが多かったからこそ、スタッフとして現場を見るのがすごく面白いんだよ。
坂山:なるほどね。コーチングは、例えば稽古で与田と片桐が口論になるシーンで指摘された時は、「それ怒ってる?」っていわれて「こうしたら口論になるかなって」て答えたら「いらなーい」っていわれたし。かなりね、やっぱり魅せ方がどうとかはない。
喜田:それは鴻上でも同じだったんだけど、あーでもあれか、登場してるのが若者じゃなくて大人だから、それにあてはめてねってことか。
坂山:そうだと思う。んー与田はねぇ、ほんとに難しい。なにが難しいって見ちゃってるんだよね、与田を(※)。
※:忍翔は2011年に他団体で「歌わせたい男たち」の与田を演じていた。
喜田:そうなんだよね、見ちゃってるんだよね~。
坂山:だいぶ前だから細かいところまで覚えてるわけじゃないけど、あれを超えなきゃねとは思う。普通に感動したから。拝島と言い合うシーンは個人的には結構勝負ところなんだよね。
喜田:そりゃそうでしょ。
坂山:師匠と対面して、師匠タイムみたいな(笑)
喜田:(笑)。緊張するよね、緊張するよ、そんなの。俺も覚えがあるから(※)。俺は役的にも師匠だったから。
※:「カメヤ演芸場物語」にて喜田は忍翔演じるロマン師匠の弟子の石崎を演じた
坂山:さすがに舞台に立つと考えないけど、やっぱり思うところはあるよね。山岸も大変だと思うよ。
喜田:あれはねぇ~(詳しくは本番にて)
坂山:いやむしろ俺よりきついと思うよ。俺より忍翔さんと密接にかかわるから。顔合わせの後、俺と山岸と忍翔さんの三人で飯食いに行ったけど、その帰りに言われたのが「お前ら今のままで舞台に立てると思うなよ」って。俺たちはひえーって言ってたけど、最近それは「やっぱそうだな」ーって、「今のままじゃ立てないな」って。まだまだ衝動のままにまだいけてないから、まだ立てる状態ではないかなって。まぁそれは自分でどうにかするしかないんだけどさ。
喜田:そうだね。

5.「歌わせたい男たち」という作品

坂山:台本と向き合っていかなきゃいけないなって思うし。考えることいっぱいあるよね本当に。
喜田:いや本当に多いと思う。
坂山:役としてもそうだし、役者としてもそうだし。俺もこの台本何を伝えたいんだろうって思ったときに、やっぱりその、誰が正しいっていうのがないじゃん。
喜田:そうそう、それが難しいと思うんだよねー。
坂山:だけど、多分そん中で、みんなが「私のほうが正しい」ってやり取りする中で、お客さんが見出してくれるものだと思ってるからさ。だからさ、なんだろ、役者としてあれで伝えたいっていうのは、教育のこととかは、俺もあんまり詳しくもないし22だし、あんまり言えないけど、それよりもそこで(舞台上で)命がけの人を見てほしいなっていう。
喜田:なるほどね。
坂山:必死になってるっていうのもいろいろあるじゃん。それぞれの人物で違うしさ。必死で生きてる人を見てほしいな。それでなんか、元気になるのか、それとも、どうなるかわかんないけど。お客さんの考えにふれたりとか、なにか感じてくれたりしてくれればなって。
喜田:「何もいいから受け取ってください」って感じか?
坂山:それを決めるのは役者じゃないじゃん。どう受け取るのはお客さんしか決められないことだから。何とも言えないけど。とりあえず、お客さんに言いたいのは「見ててください、ここで生きてるんで」って(笑)
喜田:(笑)。
坂山:「どうぞ見ててください、なにかやってるんで」みたいな(笑)
喜田:「なにかはあるんで」みたいな(笑)
坂山:そうそう(笑)
喜田:それじゃあ、Q.8 改めてお客さんに向かってメッセージを!

坂山:精一杯生き抜き、みなさんを劇の世界に連れていきます!楽しみにしていてください!

坂山写真 その2
坂山煕
2011年に学習院大学法学部政治学科に入学。
役者を志し演劇部に入部し、同年9月に学生初の即興演劇団体「劇団しおむすび」旗揚げに参加し入団。
その後大学四年間の間は演劇部の公演と劇団しおむすびの即興ライブ・イベントにて、役者のキャリアを積む。
大学を卒業した現在はしおむすびを卒業し、NYで唯一の日本人アクティングコーチを務めていたtori氏のもとで演技の勉強をしている。
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